関東地方では桜が見頃を迎えています。
気温が低いので、今週末まで花が持ちそうですね!
ところで、桜の香り・・・と聞くと、どんな香りを想像しますか?
私は「桜餅」の香りを想像してしまいます(^^)
花より団子!という感じですが、これだけ桜の花が咲いていても、桜餅の香りはただよってきません(^_^;)。
実は、私たちが桜の香りと思っている成分は「クマリン」といい、主に葉に含まれている成分です。
といっても、生きている葉の中では糖分子と結びついた状態で細胞の液胞内に隔離されているので、ほとんど香りは感じません。
乾燥したり塩蔵したりする過程で化学反応が起こるとクマリンになり、香りを感じるようになります。
葉を虫にかじられたりすると作用するようになっているのでしょう。
自然のしくみはすごいですね!
抗酸化作用や抗菌作用、抗血液凝集作用があるといわれています。
ただし、過量に摂取すると肝毒性や腎毒性が懸念されるため、日常的に大量摂取することは好ましくないそうです。
といっても、毎日桜餅を食べる人はいないので大丈夫でしょう(^^)
最近は、桜の香りの製品も見かけますが、クマリンは人工合成することができます。
桜の香りの製品を愛用するのは、もしかしたら気をつけたほうがいいかもしれません。
香水やタバコの香料の中にクマリンが入っているものもあります。
タバコの香料として使われているクマリンは、発がん性の疑いもあるそうです。
毒と薬は紙一重。
メディカルアロマやハーブを活用する場合も、なにごとも適量が大切です。
正しい知識をもって愛用してくださいね。